鏡面磨き、光りにくい革と光りやすい革*three generations*

 

こんにちは、スタッフなべです。

 

先日久しぶりに事務所のサンプルを鏡面磨きしました。

 

光るまで無心になって磨き続ける間が好きなんですが、

 

靴によってはいくらやっても光らない時があります。

 

 

皆さんもお持ちの靴で鏡面磨きした時に

 

全然ツヤが出てこない事はありませんか?

 

根気強く磨いていけば少しずつツヤは出てくるのですが、

 

ツヤがすぐ出る靴と出ない靴の違いはなんでしょう?

 

 

 

写真の2つの靴、黒い靴は<光りにくい革>で、茶色の靴は<光りやすい革>です。

 

 

左の革は右の革よりシワがたくさんありますね。

 

 

革には毛穴やシワがありますが、鏡面磨きに使うワックスは、このシワや毛穴による凹凸を埋めて平らにすることで光沢を出します。

 

ワックスを塗って、水で伸ばして磨くことで、革の表面をワックスが覆って平らになっていく。

 

 

私達がワックスで磨いてツヤが出てきた時というのは、表面の凸凹がワックスで上手く埋まって、平らになった面に光が反射して光っている状態になります。

 

 

 

ということは、シワの多い革よりシワの少ない革の方が、早く凹凸が埋まってワックスが平らになりやすい!

 

ということになります。

 

 

紳士靴は元からツヤツヤしているものが多いので鏡面磨きもしやすいですね。

 

たまになかなか光らないものもありますが、でもそこは気に入って買った靴ですので光るまで磨きたい所!

 

 

 

ちょっとモヤモヤしてますが、光りにくい革も根気強く磨くとこんな感じに!

 

 

以前ワックスのメーカーさんとお話していて、やろうとおもえばスエードだって鏡面にできちゃうのだそうです。

 

もちろんスエード面はツヤツヤになって元に戻すのは難しくなりますが、凸凹どころか起毛でもできるんだ!と思いました。

 

なので、お持ちの靴を鏡面にしたい時、なかなか光らない時も「いつか絶対光るぞ!」と根気強くチャレンジしてもらえたらと思います。

 

お気に入りの靴をカッコよくできますように!